ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。
今回の記事では、私の2025年7月時点のNISA口座での全資産や運用成績、直近の取引等の履歴などを公開させてもらいます。
実はこの7月末時点で、私のNISAでの目標であった「手数料差引後の累計利益で300万円」を達成しました!
そのため、いつもは3月、6月、9月、12月と、3か月ごとに公開してきたNISA口座での全資産等を7月時点でも公開させてもらうこととした次第です。
2025年7月の日本の株式相場全体は大変好調で、7月23日の取引開始前にトランプ米大統領が日米関税協議の合意についてSNSで表明し、相互関税や自動車関税が合意前に提示・実施されていた水準から軽減される見込みとなったこともあり、日経平均株価が2日で2,000円(5%)超上昇したり、TOPIXが史上最高値を更新するなどしました。
このような日本の株式相場全体の好調さも、私のNISAでの目標達成に貢献してくれたように思います。
2025年7月時点でのNISA口座の全資産
相変わらずマニアックすぎる資産内容
私の2025年7月末時点のNISA口座における全資産は次のようになっています。

我ながら相変わらずマニアックすぎる資産内容ですね。
これをみて「何をやっているのか、さっぱりわからないなぁ」と思われた投資初心者の方、大丈夫ですよ。
やっていることがマニアックすぎて、そう思われるのが正常ですし、たとえ投資経験が豊富な上級者でも「みたことがない個別銘柄ばっかり」と思われる方がほとんどのような気がしますので。
ここではザックリと投資した金融商品が2025年7月時点で次のようになっていることがつかめれば十分です。
- トータル…584万円
- 日本株…390万円
- 投資信託…176万円
- ETF/ETN…17万円
念のためフォローをしておきますと、私のようにマニアックなことをしなければ投資でもうけることはできないってわけではないと思っていますので、安心してくださいね。
私なりにNISAという非課税制度を最大限活用しようと考えて行動した結果、こんな感じになっちゃったんですよね。
今回の記事では深掘りしませんが、2014年から2023年にかけての10年間における私のNISA口座での投資の方向性についてまとめた記事がありますので、大枠についてはそちらで確認してもらえればと思います。
なお、まだ1年半なのですが、2024年からは、次の記事のように「新しいNISA」を活用する計画としていて、今のところ、大枠としてはその計画のとおりに行動していますね。
また、「投資信託」はいいとして、「ETF」「ETN」については何それって方も多いかもしれませんので、ちょっと用語解説をしておきますね。
少しややこしいかもしれませんが、次のような感じです。
- 「投資信託」:投資家から集めた資金(=投資家が購入した資金)で運用会社が運用してその成果を還元する金融商品。
- 「ETF」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる投資信託。
- 「ETN」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる債券で、発行する金融機関がその信用力をもとに価格が特定の指標に連動することを保証するもの。
一覧表の見方についての説明
念のため、一覧表の見方についても説明しておきますね。
水色と白のパートは2025年7月末時点の資産の状態をあらわしていて、緑と黄色のパートが前年末、今回でいうと2024年12月末時点からの変動をあらわしています。
水色と白のパートの最も右側の「時点価額」が2025年7月末時点の時価による金額で、「取得費/当初価額」というのが基本的には金融商品を買付けたときの金額になります(例外あり)。そして、これらの差額が「評価損益」になります。
なお、例外とは、(2023年までの一般)NISAでは「ロールオーバー」といって、非課税期間が終了したときに新しい年の非課税枠を利用することで非課税を継続することが選択可能だったのですが、その際に「取得費/当初価額」がそのときの時価の金額に置き換わるケースなどのことを指しています。
緑と黄色のパートですが、「株/口数」に注目すると、完全ではないのですが、売買などによって変動していることがわかります。買付けのみ、売却のみならわかりやすいのですが、両方ある場合は差引の数字(ゼロもありうる)になるなど、これだけでは判断できないこともあります。
2025年7月時点のNISA口座での運用成績
2025年7月までの累計の運用成績
NISAがスタートした2014年から2025年7月までのNISA口座での運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 9,485,877 円
- 総回収額(手数料差引後) 6,830,639 円
- 純投資額 2,655,238 円
- ポジション時価総額 5,841,118 円
- 累計利益(手数料差引後) 3,185,880 円
ザックリというと、金融商品を949万円分買付けて、売却や配当などで683万円ほど回収したところ、実質的な手出しが266万円程度になっています。
そして、2025年7月末時点で保有している金融商品の時価の総額が584万円ですので、だいたい319万円程度もうかっていることになります。
ここにきてやっと、私のNISAでの目標であった「手数料差引後の累計利益で300万円」を突破することができました!
ここまで、少なくとも3回くらいは250万円から280万円くらいまでの間に到達してはいたんですが、そのたびに利益を減らして目標から遠ざかってしまっていたので、本当にやっとという感じですね。
2025年1月から7月までの運用成績
2025年の1月から7月までの運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 1,594,600 円
- 総回収額(手数料差引後) 1,125,082 円
- 純投資額 469,518 円
- ポジション時価総額 942,235 円
- 累計利益(手数料差引後) 472,717 円
金融商品を買付けたのが159万円なのに対して、回収が113万円ですので、この期間では実質的に47万円ほど投資したことになります。
実質的な投資金額が47万円だったのに対して、2025年7月末時点で保有している金融商品の時価の総額が2024年末時点から94万円増加していて、2025年1月から7月まででは47万円ほどもうかっています。
2025年7月のNISA口座での取引等の履歴
2025年7月にNISA口座でどのような取引をしていたのかについて次の表にまとめてみました。

つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
まず、2024年から「新しいNISA」のつみたて投資枠で2本の投資信託の毎月「積立投資」を始めたのですが、これを継続しています。
- 「積立投資」:「累積投資」や「ドル・コスト平均法」とも。同一の金融商品を一定期間ごとに一定額購入し続ける投資方法のこと。購入金額を固定することによって、金融商品の単価が安いときは多くの数量を購入するのに対して、高いときには少ない数量しか購入しないため、結果として平均購入単価が下がることが多くなる効果が見込めるとされる手法。
これは、私が2024年から「新しいNISA」を次のように活用していこうと計画していたものを実行に移したものです。
- 成長投資枠でトータル1,200万円まで日本株を買付け
- つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
楽天RVバラ均等(正式名称は「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」)、SBI雪だるま世界(正式名称は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」)が、新しく「積立投資」を始めた投資信託になるのですが、詳細についてまとめた記事がありますので、興味のある方はこちらをチェックしてみてくださいね。
2023年3月に買付けたNo.1(3562)の株式を半分売却
次に、2023年3月に買付けたNo.1(3562)の株価が買値の2倍を超えてきましたので、7月28日に半分の100株を売却しています。
No.1(3562)は情報セキュリティ機器を中小企業向けに販売している会社で、社会的にサイバー攻撃が高度化するとともに増加していくことが見込まれ、この会社の業績の成長が期待できたことから買付けたのですが、そのような業績の成長とは違ったきっかけで大きく株価が上昇した銘柄になります。
取引について概要を把握するためには、やっぱり株価チャートがわかりやすいですので、参考までにNo.1(3562)の株価チャートを載せておきますね。

買付ける前の数年の業績の成長は素晴らしく、株価はすでに上昇を始めてからしばらく経ったところで、高値掴みになってしまうかなという懸念があった中、2023年3月に1,111円で買付けたところ、業績の成長が横ばい、もしくは、弱含みといった感じで鈍化したこともあり、半年後の2023年10月には買値からみて22.0%マイナスの867円の安値をつけることになってしまいました。
さらに、約1年後、日銀による利上げ等によって引き起こされた令和のブラックマンデーなどで日本の株式相場全体が大暴落した2024年8月に830円(買値からみて25.3%マイナス)の安値をつける場面もあったのですが、2024年10月25日に「株主優待制度導入に関するお知らせ」を発表したことで株価の動きが激変しました。
導入された株主優待の内容が、2024年10月25日終値865円に対して、2月末と8月末の300株保有の株主にそれぞれ15,000円分のQUOカードを贈呈(年間で30,000円分で、10月25日終値865円×300株=259,500円に対する年利回りが11.6%)という破格の好条件だったこともあり、翌営業日、翌々営業日の株価はストップ高、取引時間中に通常の売買が成立するようになった10月30日の高値が10月25日終値比93.6%プラスの1,675円になるまで買われることになりました。
この会社が最初ではないのかもしれませんが、この頃から、日本の小型株や新興市場株などの会社が株主優待の導入を発表することによって、株価が上昇するといった流れができたように認識していて、かなり最初の方の会社のはずだと思っていたりします。
その後は、株価の動きが激しくなりつつ、長い目でみれば上昇を続けてくれて、私はこの2025年7月に買値の2倍を超える2266.10円で売却することができました。
次が2023年3月にNo.1(3562)の株式を買付けてからの取引等の一覧表になります。

株式を買付けた金額の222,200円に対して、今回の売却にこれまでの配当金も含めて合計240,207円ほど回収できていますので、まずまずといったところじゃないでしょうか。
もちろん、あのような好条件の株主優待制度が導入されるのであれば、2023年3月の買付けで、ビビらずに600株くらい頑張れていたら最高だったんですけどね。
かなりうれしい株式分割
この他、保有株のユナイトアンドグロウ(4486)が2025年7月1日に1株を2株にする株式分割を実施してくれています。
「株式分割」とは、株式を発行している会社が、1株を複数に分割し、発行済み株式数を増やすことです。
今回のケースでいうと、1株を2株に分割して各株主の保有株式数は自動的に2倍になるのですが、理論上1株の価値は2分の1になるため、実質的な資産価値は変わりません。
ただし、株価(最低売買金額)が引き下がり買いやすくなることで購入する投資家が増えるといった効果が見込まれ、現状でも株価の上昇要因としてとらえられることが多いこともあって、株主還元の強化策のひとつとして受け入れられています。
ユナイトアンドグロウ(4486)の株式分割の発表自体は2025年6月で、そこから株価は8%程度上昇はしたものの、その後、発表前の株価を下回る水準まで下落を続けるなど、一進一退という感じです。
なお、株式分割の発表時点で株価が急騰して、そこが当面の株価の高値になるようなケースもあるのですが、別の保有株で、株式分割後に業績が大きく成長して長期的に株価が上昇していくような会社もありましたので、後者のようなことも期待できて、私にとってはかなりうれしかったりしますよ。
NISAでの新たなる目標へ
さて、2025年7月末時点で、これまでのNISAでの目標であった「手数料差引後の累計利益で300万円」を達成しましたので、これからの新しい目標を設定しなければいけませんね。
これからの私のNISAでの目標は、手数料差引後の累計利益で600万円を突破することにしたいと思います。
2025年7月の日本の株式相場全体は大変好調で、TOPIXが史上最高値を更新したり、日経平均株価も史上最高値に近づく場面があったりしましたので、私が新しい目標を達成するための追い風が続いてくれることを期待しています。
よかったら、私があたらしい目標を達成できるように、応援してもらえるとうれしいですね!!!
以上、公認会計士KYでした!!
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!