ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。
ある金融機関でNISA口座を開設したものの、当初考えていた取引ができなかったり、別の金融機関の方が有利だと後で気づいたりすることもあると思います。
そんなときはNISA口座の金融機関を変更することができます。
私はこれまでNISA口座の金融機関変更を2回も行っていて、直近では2021年中に手続して2022年から新しい証券会社でNISA口座の取引をしています。
今回は、NISA口座の金融機関変更の方法について説明し、私の直近の事例についても紹介してみたいと思います。
NISA口座の金融機関変更の方法
まず、NISA口座の金融機関変更の方法について説明していきますね。
NISA口座の金融機関変更のタイミング
NISA口座の金融機関変更は、どのようなタイミングですればいいのでしょうか?
金融庁がNISAについて紹介しているホームページの「一般NISAの概要」のページに、NISA口座の金融機関変更に関して次のような記載があります。
・金融機関の変更は可能です。ただし、変更をしようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。また、その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、変更できるのは翌年の投資分からです。
出典:金融庁ホームページ「一般NISAの概要」
少しわかりにくいですので、具体的に考えていきましょう。
例えば、2022年に元の金融機関から新しい金融機関にNISA口座を変更しようとする場合は2022年の9月までに手続を完了しなければなりません。
しかし、元の金融機関で2022年に入ってからNISA口座で何らかの金融商品を購入していた場合は、2022年中の変更はできず、新しい金融機関でNISA口座で取引できるようになるのは、翌年の2023年からということになります。
NISA口座の金融機関変更に必要なもの
NISA口座の金融機関変更に必要なものは次のとおりです。
- 元の金融機関から入手する書類(「勘定廃止通知書」)
- 所定の申込書類
- 本人確認書類
- マイナンバー確認書類
初めてのNISA口座の開設と違って、すでにNISA口座を開設している金融機関から「勘定廃止通知書」という書類を入手する必要があります。
NISA口座の金融機関変更の手順
NISA口座の金融機関変更の手順は、通常のケースでは、概ね次のような感じになると思います。
①元の金融機関に金融機関変更の申込
↓
②元の金融機関から書類(「勘定廃止通知書」)を入手
↓
③新しい金融機関へNISA口座開設の申込
↓
④新しい金融機関へ②を含めたNISA口座開設書類を提出
↓
⑤新しい金融機関が税務署へNISA口座開設申請
↓(約2~3週間)
⑥NISA口座開設完了
初めてのNISA口座の開設と違うのは、「③新しい金融機関へNISA口座開設の申込」を行う前に、①と②で元の金融機関から「勘定廃止通知書」という書類を入手しておく必要があるというところですね。
NISA口座の金融機関変更の事例紹介
ここからは、私が2021年にNISA口座の金融機関変更をしたときの事例を紹介していきますね。
先ほどの「NISA口座の金融機関変更の手順」の①②といった番号も使って説明を進めていきます。
私は2021年に金融機関変更の手続をして、2022年1月から松井証券でNISA口座での取引をしています。
松井証券の前は、対面式の証券会社で日本で最大手の野村證券でNISA口座を利用していました。
どうしてNISA口座を松井証券に変更したのか興味のある方は、こちらをチェックしてみてくださいね。
まずは証券会社自体の口座開設も…
私は2021年8月10日にネットから松井証券自体の口座開設の申込をしました。
そして、送られてきた申込書類に署名のうえ、マイナンバー確認書類のコピー等とともに返送して、18日に口座を開設することができました。
なお、この流れの中で、野村證券に電話して①の金融機関変更の申込をしたのですが、野村證券での金融機関変更の受付は10月になってからということでした。
当時も「えっ、今、受け付けてくれたらいいのに?」とちょっと疑問に思いました。
ただ、場面によりますが、何かにつけて金融機関独自のルールというものがあったり、なかったりしますので、ある程度は仕方がないのでしょうね。
ようやく金融機関変更の申込へ
10月になりましたので、1日に再度野村證券に電話して①の金融機関変更の申込をしたところ、電話での意思表示だけで手続終了で②の「勘定廃止通知書」を郵送してもらうことができました。
私はNISA口座の金融機関を変更するのは2回目だったのですが、1回目のときは書類を取り寄せて返送したりして、②の「勘定廃止通知書」を受け取るまでに2週間程度かかっていました。
このときは1週間足らずで受け取ることができたので、なかなかスピーディに感じましたよ。
あとは、初めてのNISA口座の開設と同じように、10月10日にネットから松井証券へ③のNISA口座開設の申込をして、④で「勘定廃止通知書」と本人確認書類のコピーとあわせてNISA口座開設書類を返送しました。
結果、10月28日に⑥NISA口座開設完了についてメールでの通知を受けましたので、やっぱりNISA口座の開設には約2~3週間程度はかかるみたいですね。
以上が、私が2021年にNISA口座の金融機関変更の手続をしたときの事例紹介になります。
もちろん、無事、2022年1月から松井証券でNISA口座での取引をスタートさせることができていますよ。
以上、公認会計士KYでした!!
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!