NISA実戦レポート

「新しいNISA」へ!【NISA口座の金融機関変更】2023年版

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ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。

私は、2024年からスタートする「新しいNISA」のためにマネックス証券で口座開設しました。
ただ、NISA口座は1人1口座しか開設することができず、私は現行の「一般NISA」については2022年、2023年と松井証券でNISA口座の取引をしていましたので、2024年からマネックス証券で「新しいNISA」の取引をするためには、NISA口座の金融機関を変更する必要がありました。
今回は、NISA口座の金融機関変更の方法について説明し、事例紹介として2023年10月から11月にかけて行った松井証券からマネックス証券への金融機関変更の手続について紹介していきたいと思います。

NISA口座の金融機関変更の方法

まず、NISA口座の金融機関変更の方法について説明していきますね。

NISA口座の金融機関変更のタイミング

NISA口座の金融機関変更は、どのようなタイミングですればいいのでしょうか?
金融庁がNISAについて紹介しているホームページの「一般NISAの概要」のページに、NISA口座の金融機関変更に関して次のような記載があります。

・金融機関の変更は可能です。ただし、変更をしようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。また、その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、変更できるのは翌年の投資分からです。

出典:金融庁ホームページ「一般NISAの概要」

少しわかりにくいですので、具体的に考えていきましょう。
例えば、2023年に元の金融機関から新しい金融機関にNISA口座を変更しようとする場合は2023年の9月までに手続を完了しなければなりません。
しかし、元の金融機関で2023年に入ってからNISA口座で何らかの金融商品を購入していた場合は、2023年中の変更はできず、新しい金融機関でNISA口座で取引できるようになるのは、翌年の2024年からということになります。

今回の私のケースでいくと、現行の「一般NISA」で2023年9月までに松井証券で金融商品を購入済みでしたので、2023年中のマネックス証券への金融機関変更はできず、マネックス証券でNISA口座の取引ができるようになるのは、翌年の2024年からということでした。

NISA口座の金融機関変更に必要なもの

NISA口座の金融機関変更に必要なものは次のとおりです。

初めてのNISA口座の開設と違って、すでにNISA口座を開設している金融機関から「勘定廃止通知書」という書類を入手する必要があります。

NISA口座の金融機関変更の手順

NISA口座の金融機関変更の手順は、通常のケースでは、概ね次のような感じになると思います。

①元の金融機関に金融機関変更の申込
 ↓
②元の金融機関から書類(「勘定廃止通知書」)を入手
 ↓
③新しい金融機関へNISA口座開設の申込
 ↓
④新しい金融機関へ②を含めたNISA口座開設書類を提出
 ↓
⑤新しい金融機関が税務署へNISA口座開設申請
 ↓(約2~3週間)
⑥NISA口座開設完了

初めてのNISA口座の開設と違うのは、「③新しい金融機関へNISA口座開設の申込」を行う前に、①と②で元の金融機関から「勘定廃止通知書」という書類を入手しておく必要があるというところですね。

NISA口座の金融機関変更の事例紹介

ここからは、私が2023年10月から11月にかけてNISA口座の金融機関変更をしたときの事例を紹介していきましょう。

今回、私は2024年からスタートする「新しいNISA」の取引をマネックス証券でするために口座開設し、NISA口座の金融機関を松井証券からマネックス証券へ変更しています。
これは2024年からの「新しいNISA」で、私が信託報酬という投資信託のコストが安い「インデックス運用」等の投資信託の「積立投資」を始める予定で、「積立投資」をするにあたってマネックス証券がもっとも有利だと判断したためです。

その詳細についてはこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。

さらに、2023年9月28日にマネックス証券は、「マネックスの全力NISAシリーズ第1弾」として、2024年9月30日までの期間限定でNISA口座でのクレジットカード積立のポイント還元率を最大2倍となる2.2%にアップするキャンペーンを発表しており、マネックス証券で投資信託の「積立投資」をすることがさらに有利になっていたりします。
キャンペーンの詳細についてはコチラのサイトで確認してもらえればと思います。

事前に証券会社自体の口座開設

NISA口座の金融機関変更をする先の金融機関の口座をすでに持っている場合は必要ありませんが、まだ持っていない場合は、新しく口座開設をする必要がありますよね。

私はマネックス証券の口座を持っていませんでしたので、かなり早めだったのですが、2023年4月30日にWebのみで手続が完了するオンライン口座開設でマネックス証券自体の口座開設の申込をしました。
結果として、翌々営業日の5月2日に口座開設通知メールを受信するなどして、マネックス証券の口座開設を完了することができました。

なお、私はその際にポイントサイト「モッピー」を経由してマネックス証券の口座開設をしたのですが、「モッピー」を経由した口座開設手続についてブログ記事にしていますので、興味のある方は参考にしてもらえればと思います。

NISA口座の金融機関変更の申込について翌年分は10月から?

ここからが本番となります。
こちらもかなり気が早かったのですが、2023年7月2日に松井証券のQ&Aから所定のサイトをみつけて、NISA口座の金融機関変更の手順として「①元の金融機関に金融機関変更の申込」を行いました。
ところが、その数日後に郵送されてきた文書は、他金融機関にNISA口座を変更する際に必要な「金融商品取引業者等変更届出書」の手続ができないというものでした。

そこで、7月20日に松井証券のコールセンターにどういうことか問い合わせたところ、どうやら2024年分のNISA口座の金融機関変更については、2023年9月よりも後になってから受付けることになっているようでした。

私は今回でNISA口座の金融機関変更は3回目で、2回目に野村證券から松井証券に金融機関変更した際も、野村證券での金融機関変更の受付は10月になってからということでしたので、今回も、とりあえず10月まで手続を待ってみることとしました。

10月になりましたので、1日に再度、松井証券の所定のサイトから「①元の金融機関に金融機関変更の申込」を行いました。

すると今度は「金融商品取引業者等変更届出書」が郵送されてきましたので、記載された氏名・住所等に変更がないことを確認して、10月5日に松井証券に返送しました。

結果として、約2週間後の10月20日頃に松井証券から「勘定廃止通知書」が郵送されてきて、「②元の金融機関から書類(「勘定廃止通知書」)を入手」することができました。

NISA口座開設の申込から完了まで

「③新しい金融機関へNISA口座開設の申込」については、松井証券からの「勘定廃止通知書」の入手前に同時並行的に2023年10月7日にマネックス証券の所定のサイトをみつけて行いました。

松井証券から「勘定廃止通知書」が郵送されてきた10月20日頃より前には、NISA口座開設書類が郵送されてきていましたので、「勘定廃止通知書」、NISA口座開設書類に、指定された本人確認書類を添えてマネックス証券に返送し、「④新しい金融機関へ②を含めたNISA口座開設書類を提出」するところまで終わらせました。

結果、11月10日にマネックス証券から「⑥NISA口座開設完了」についてメールでの通知を受けましたので、やっぱりNISA口座の開設(のための税務署での確認手続?)には約2~3週間程度はかかるみたいですね。

以上が、私が2023年10月から11月にかけてNISA口座の金融機関変更をしたときの事例紹介になります。
前回の金融機関変更(2回目:野村證券→松井証券)ではトータルで4週間程度だったのですが、今回(3回目:松井証券→マネックス証券)では、松井証券からの「勘定廃止通知書」の入手に3週間程度もかかってしまったこともあり、6週間程度となってしまいました。
金融機関によっては手続に時間がかかってしまうところもあるみたいですので、NISA口座の金融機関変更を考えている方は早めの行動をした方がいいでしょう。

以上、公認会計士KYでした!!
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!