ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。
私はNISA(少額投資非課税制度)がスタートした2014年からNISA口座での投資を始めていて、2022年で9年目ということになりました。
今回の記事では、2022年3月時点のNISA口座での全資産や運用成績、直近の取引等の履歴などをドドーンと公開させてもらいますよ!
2022年1月から3月にかけて世界的にも株式相場全体は厳しい展開が続きましたね。
果たして、どうなってしまったのでしょうか?!
2022年3月時点でのNISA口座の全資産
相変わらずマニアックすぎる資産内容
私の2022年3月末時点のNISA口座における全資産は次のようになっています。
我ながら相変わらずマニアックすぎる資産内容ですね。
これをみて「何をやっているのか、さっぱりわからないなぁ」と思われた投資初心者の方、大丈夫ですよ。
やっていることがマニアックすぎて、そう思われるのが正常ですし、たとえ投資経験が豊富な上級者でも「みたことがない個別銘柄しかない」と思われる方がほとんどのような気がしますので。
ここではザックリと投資した金融商品が2022年3月時点で次のようになっていることがつかめれば十分です。
- トータル…316万円
- 日本株…157万円
- 投資信託…81万円
- ETF/ETN…78万円
念のためフォローをしておきますと、私のようにマニアックなことをしなければ投資でもうけることはできないってわけではないと思っていますので、安心してくださいね。
私なりにNISAという非課税制度を最大限活用しようと考えて行動した結果、こんな感じになっちゃったんですよね。
今回の記事では深掘りしませんが、私のNISA口座での投資の方向性についてまとめた記事がありますので、大枠についてはそちらで確認することができます。
また、「投資信託」はいいとして、「ETF」「ETN」については何それって方も多いかもしれませんので、ちょっと用語解説をしておきますね。
少しややこしいかもしれませんが、次のような感じです。
- 「投資信託」:投資家から集めた資金(=投資家が購入した資金)で運用会社が運用してその成果を還元する金融商品。
- 「ETF」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる投資信託。
- 「ETN」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる債券で、発行する金融機関がその信用力をもとに価格が特定の指標に連動することを保証するもの。
一覧表の見方についての説明
遅くなりましたが、一覧表の見方についても説明させてもらいますね。
水色と白のパートは2022年3月末時点の資産の状態をあらわしていて、緑と黄色のパートが前年末、今回でいうと2021年12月末時点からの変動をあらわしています。
水色と白のパートの最も右側の「時点価額」が2022年3月末時点の時価による金額で、「取得費/当初価額」というのが基本的には金融商品を買付けたときの金額になります(例外あり)。そして、これらの差額が「評価損益」になります。
なお、例外とは、NISAでは「ロールオーバー」といって、非課税期間が終了するときに新しい年の非課税枠を利用することで非課税を継続することが選択可能なのですが、その際に「取得費/当初価額」がそのときの時価の金額に置き換わるケースなどのことです。
緑と黄色のパートですが、「株/口数」に注目すると、完全ではないのですが、売買などによって変動していることがわかります。買付けのみ、売却のみならわかりやすいのですが、両方ある場合は差引の数字(ゼロもありうる)になるなど、これだけでは判断できないこともあります。
2022年3月時点のNISA口座での運用成績
2022年3月までの累計の運用成績
NISAがスタートした2014年から2022年3月までのNISA口座での運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 5,174,277 円
- 総回収額(手数料差引後) 3,902,865 円
- 純投資額 1,271,412 円
- ポジション時価総額 3,157,829 円
- 累計利益(手数料差引後) 1,886,417 円
ザックリというと、金融商品を517万円分買付けて、売却や配当などで390万円ほど回収したところ、実質的な手出しが127万円程度になっています。
そして、2022年3月末時点で保有している金融商品の時価の総額が316万円ですので、だいたい189万円程度もうかっていることになります。
2022年1月から3月までの運用成績
2022年に入ってからはどうかというと、1月から3月までの運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 226,200 円
- 総回収額(手数料差引後) 388,672 円
- 純投資額 ▲162,472 円
- ポジション時価総額 ▲296,834 円
- 累計利益(手数料差引後) ▲134,362 円
金融商品を買付けたのが23万円なのに対して、回収が39万円ですので、この期間では投資よりも回収の方が16万円ほど多かったことになります。
ただ、2022年3月末時点で保有している金融商品の時価の総額が2021年末時点から30万円減少していて、2022年1月から3月までで13万円ほど損してしまっていますね。
2022年1月から3月にかけては、日本、そして世界的にも、株式相場全体がFRBによる金融政策引き締めの前倒し観測やロシアによるウクライナへの侵攻もあって大きく下落してしまいましたので仕方のないところでしょう。
なお、日本を代表する株価指数である日経平均株価は3月9日に2021年末からみて約14%ほど安い24,681.74円まで下落していますが、3月末には2021年末比約3%安の27,821.43円まで戻しています。
2022年1月から3月までのNISA口座での取引等の履歴
2022年1月から3月までの間にNISA口座でどのような取引をしていたのかについて次の表にまとめてみました。
NISA口座から特定口座への移管
まず、日本株式のレンゴー(3941)、投資信託のJPMワ・CB(正式名称は「JPMワールド・CB・オープン」)、ETFの野村インド株(1678)について、NISA口座で買付けた金融商品の非課税期間終了に伴い「特定口座」へ移管されており、(「税務上の買付金額」が時価に置き換わるとともに)評価損益が確定しています。
簡単に「特定口座」の説明しますと、個人投資家の上場株式等の譲渡益課税については税務申告が必要なのですが、「特定口座」では証券会社が損益の計算を行って「特定口座年間取引報告書」という書類にして交付してくれるので、かなり税務申告の手間を省くことができます。
さらに「源泉徴収あり」を選択すると、証券会社が納税まで行ってくれて税務申告を不要とすることもできるというものです。
なお、「特定口座」を開設するためには証券会社への申込が必要となります。
新しく投資信託「ベトナム株式ファンド」の「積立投資」をスタート
次に2022年から新しく「積立投資」の金融商品を増やしています。
JPMワ・CBはこれまでも「積立投資」を継続していたのですが、ベトナム株式を投資対象とする三井住友DSベトナム(正式名称は「ベトナム株式ファンド」)という「アクティブ運用」の投資信託の「積立投資」を始めました。
「積立投資」や「アクティブ運用」は、どちらも重要ワードですので用語解説をしておきますね。
- 「積立投資」:「累積投資」や「ドル・コスト平均法」とも。同一の金融商品を一定期間ごとに一定額購入し続ける投資方法のこと。購入金額を固定することによって、金融商品の単価が安いときは多くの数量を購入するのに対して、高いときには少ない数量しか購入しないため、結果として平均購入単価が下がることが多くなる効果が見込めるとされる手法。
- 「インデックス運用」:国内や海外の株価指数や債券価格指数などの市場指数(インデックス)に連動する投資成果を獲得することを目指す運用手法。「アクティブ運用」に対して「パッシブ運用」といわれることもあります。
- 「アクティブ運用」:目標とするインデックス(ベンチマーク)等を上回る運用成果を獲得することを目指す運用手法。株式を運用対象とする場合を考えると、ファンドマネージャー等の運用担当者が個別銘柄を選別しながら市場平均を上回るように運用するイメージ。
日本株式コスモ・バイオ(3386)の新規買付け
また、2022年3月11日に日本株式でコスモ・バイオ(3386)という銘柄を新しく買付けました。
コスモ・バイオ(3386)は、主に大学や公的研究機関向けに研究用試薬、実験機器、臨床検査薬等を販売する専門商社です。
かなり遠い将来の話のような気もするのですが、専門的な研究開発の分野への国の予算や民間企業の投資が増えていく未来を期待していて、また、足元でもこの会社がメーカー機能の強化として自社製造・受託サービスに力を入れているところに成長の可能性を感じたため、投資してみることにしました。
ただ、買付けた後に大きく円安ドル高が進んでしまいましたので、今のところは研究用試薬等の輸入販売が主力であろう同社にとって、当面の間は厳しい業績が続いてしまうかもしれないなぁと心配しています。
配当金や株主優待などの株主還元をゲット
この他、3月に配当金で10,100円を、株主優待で11,000円相当をゲットしています。
私は配当金等の株主還元にはそれほど期待していなかったのですが、やっぱり色々ともらえるとうれしいものですね。
色々な株式を買い進めた結果、いつの間にか12月決算の会社が増えていたことと、東証の市場再編などもあって上場会社全体として株主還元に力を入れる会社が増えたことなどが貢献してくれましたね。実際に私の保有株でも、配当金を増やしたり、初めて配当金を出したりする会社が多くなってきていますよ。
さらに、OATアグリオ(4979)が3月1日に1株を2株にする「株式分割」を実施してくれました。
「株式分割」とは、株式を発行している会社が、1株を複数に分割し、発行済み株式数を増やすことです。
今回のケースでいうと、1株を2株に分割するので各株主の保有株式数が自動的に2倍になるのですが、理論上1株の価値は半分になるため、実質的な資産価値は変わりません。
ただ、株価(最低売買金額)が引き下がって売買しやすくなることで購入する投資家が増えるといった効果が見込まれ、現状でも株価の上昇要因としてとらえられることが多いこともあって、株主還元の強化策のひとつとして受け入れられています。
もちろん、私もとってもうれしかったですよ。
2022年からNISA口座の金融機関を松井証券へ変更
その他のトピックとしては、2022年からNISA口座の金融機関を松井証券へ変更しています。
投資信託の購入時手数料を節約したいと考えていたことがきっかけでしたが、松井証券ならではの投資信託の「毎月現金還元サービス」というものにも強い魅力を感じたことが決め手でした。
私がNISA口座の金融機関変更で松井証券にした詳しい理由などは次の記事でまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
また、NISA口座の金融機関変更の手続については、私の松井証券への金融機関変更の事例も含めて、こちらの記事でまとめていますよ。
NISAでの目標達成への道
最後に、現在の私のNISAでの目標と、その進捗状況について示しておきたいと思います。
現在の私のNISAでの目標は、手数料差引後の累計利益で300万円を突破することです。
しかし、2022年に入ってから3月までの運用成績は約13万円の損失で、2022年3月までの累計の運用成績では累計利益が約189万円程度まで減少してしまいました。
当面の間、株式相場全体は厳しい環境が続いていきそうで、簡単に巻き返せるような状況ではないのかもしれませんが、しぶとく損失をおさえつつ、何とか利益にもっていきたいと意気込んでおります。
みなさんも、どうか私を応援してもらえるとうれしいです!!!
以上、公認会計士KYでした!!
2022年1月から3月まではNISA口座での動きが色々あって少し長くなってしまいましたね。
投資初心者の方にとって参考になるような事例が少しでもあればうれしいです。
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!