NISA実戦レポート

9年目前半戦!NISA口座の全資産公開と運用成績【2022年6月】

記事『9年目前半戦!NISA口座の全資産公開と運用成績【2022年6月】』のアイキャッチ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。

私はNISA(少額投資非課税制度)がスタートした2014年からNISA口座での投資を始めていて、2022年で9年目ということになりました。
9年目の前半が終わりましたので、今回の記事では、2022年6月時点のNISA口座での全資産や運用成績、直近の取引等の履歴などを公開させてもらいますね。

2022年6月時点でのNISA口座の全資産

相変わらずマニアックすぎる資産内容

私の2022年6月末時点のNISA口座における全資産は次のようになっています。

2022年6月末時点のNISA口座の資産内容

我ながら相変わらずマニアックすぎる資産内容ですね。
これをみて「何をやっているのか、さっぱりわからないなぁ」と思われた投資初心者の方、大丈夫ですよ。
やっていることがマニアックすぎて、そう思われるのが正常ですし、たとえ投資経験が豊富な上級者でも「みたことがない個別銘柄しかない」と思われる方がほとんどのような気がしますので。
ここではザックリと投資した金融商品が2022年6月時点で次のようになっていることがつかめれば十分です。

  • トータル…296万円
  • 日本株…149万円
  • 投資信託…71万円
  • ETF/ETN…76万円

念のためフォローをしておきますと、私のようにマニアックなことをしなければ投資でもうけることはできないってわけではないと思っていますので、安心してくださいね。
私なりにNISAという非課税制度を最大限活用しようと考えて行動した結果、こんな感じになっちゃったんですよね。

今回の記事では深掘りしませんが、私のNISA口座での投資の方向性についてまとめた記事がありますので、大枠についてはそちらで確認することができます。

また、「投資信託」はいいとして、「ETF」「ETN」については何それって方も多いかもしれませんので、ちょっと用語解説をしておきますね。
少しややこしいかもしれませんが、次のような感じです。

一覧表の見方についての説明

念のため、一覧表の見方についても説明しておきますね。
水色と白のパートは2022年6月末時点の資産の状態をあらわしていて、緑と黄色のパートが前年末、今回でいうと2021年12月末時点からの変動をあらわしています。
水色と白のパートの最も右側の「時点価額」が2022年6月末時点の時価による金額で、「取得費/当初価額」というのが基本的には金融商品を買付けたときの金額になります(例外あり)。そして、これらの差額が「評価損益」になります。
なお、例外とは、NISAでは「ロールオーバー」といって、非課税期間が終了するときに新しい年の非課税枠を利用することで非課税を継続することが選択可能なのですが、その際に「取得費/当初価額」がそのときの時価の金額に置き換わるケースなどのことです。
緑と黄色のパートですが、「株/口数」に注目すると、完全ではないのですが、売買などによって変動していることがわかります。買付けのみ、売却のみならわかりやすいのですが、両方ある場合は差引の数字(ゼロもありうる)になるなど、これだけでは判断できないこともあります。

2022年6月時点のNISA口座での運用成績

2022年6月までの累計の運用成績

NISAがスタートした2014年から2022年6月までのNISA口座での運用成績は次のようになっています。

ザックリというと、金融商品を520万円分買付けて、売却や配当などで401万円ほど回収したところ、実質的な手出しが119万円程度になっています。
そして、2022年6月末時点で保有している金融商品の時価の総額が296万円ですので、だいたい176万円程度もうかっていることになります。

2022年1月から6月までの運用成績

2022年に入ってからはどうかというと、1月から6月までの運用成績は次のようになっています。

金融商品を買付けたのが26万円なのに対して、回収が50万円ですので、この期間では投資よりも回収の方が24万円ほど多かったことになります。
ただ、2022年6月末時点で保有している金融商品の時価の総額が2021年末時点から50万円減少していて、2022年1月から6月までで26万円ほど損したことになりました。

2022年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、その後も物価高に対応するためのFRBによる急速な金融政策引き締めが続き、2022年の前半は米国を中心に世界的に株式相場全体が低迷しましたので、損失となってしまったのはある程度は仕方のないことかもしれませんね。
なお、日本を代表する株価指数である日経平均株価は3月9日に2021年末からみて約14%ほど安い24,681.74円まで下落し、6月末では2021年末比約8%安の26,393.04円となっています。

2022年4月から6月までのNISA口座での取引等の履歴

2022年4月から6月までの間にNISA口座でどのような取引をしていたのかについて次の表にまとめてみました。

2022年4月から6月までのNISA口座での取引等の一覧表

投資信託の毎月「積立投資」を継続中

買付けたのは毎月「積立投資」を継続している投資信託のみでしたね。

JPMワ・CB(正式名称は「JPMワールド・CB・オープン」)は2015年2月から「積立投資」を継続していて、当初は毎月2万円ほど積立てていたのですが、2020年の3月から積立金額を5,000円に減額しています。

三井住友DSベトナム(正式名称は「ベトナム株式ファンド」)はベトナム株式を投資対象とする投資信託で、2022年1月から「積立投資」を始めたところです。
基準価額が2020年から2021年にかけて大幅に上昇してきていたため、積立金額5,000円と抑え気味にしているのですが、基準価額が下落してくれば積立金額を増額しようと考えています。

フルスピード(2159)の不本意な損切り

フルスピード(2159)の株式を売却していますが、これは私の本意ではありませんでした。

フルスピード(2159)売却の経緯

どうして売却したのかというと、フルスピード(2159)の株式を当時でも57.41%を保有する親会社のフリービット(3843)が保有比率を100%にして完全子会社化するための「株式公開買付け」を発表し、「株式公開買付け」が成立した場合はいくつかの手続を経てフルスピード(2159)の株式を上場廃止とする計画であったためで、泣く泣く株式を手放したというのが実態です。

もうかっているようにみえて実際は損切り

表では、もうかっているようにみえますが、実際は損切りでした。
私は2016年11月に平均買い単価784.5円で200株ほど買付けていましたので、株式の売買手数料を含め、配当金分を相殺すると5万円弱の損失となってしまっています。

株価は買値から大きく下落し低迷状態が続いていたのですが、業績自体はそこまで悪くなく、私としては、いずれ株価も買値を大きく上回っていくようなこともあるだろうと考えていました。
そんな中で、親会社による上場廃止を前提とした突然の「株式公開買付け」によって、強制的に損切りさせられた格好になってしまいましたので、大変残念に思いましたね。

なお、どうしてもうかっているようにみえるのかというと、NISA口座で買付けた金融商品の非課税期間終了に伴い、「税務上の買値」がその時点の株価に置き換わるとともに評価損益が確定するためです。
フルスピード(2159)に関しては、2020年末で非課税期間が終了し、2021年の非課税枠を使用することで非課税期間を延長(「ロールオーバー」)したのですが、その時点の株価が428円で、これが「税務上の買値」に置き換わるとともに約7.5万円の損失が確定してしまっていました。
今回はその「税務上の買値」である428円よりも高い551円での売却であったため、表では形式的にもうけになったということです。

NISA口座ゆえの税務上のデメリットが発生?!

さらに残念なことに、今回のフルスピード(2159)の株式売却については、NISA口座で買付けていたがために、NISA口座以外の課税口座なら受けられたはずの税務上の恩恵が受けられなくなったというデメリットが発生してしまっています。

NISA口座以外の課税口座では、損益通算といって、例えばある年にAという金融商品を売却して10万円もうかって、その年のうちにBという金融商品を売却して5万円損した場合に、それらを合算した(+10万円-5万円=)5万円に課税されるといったような節税の恩恵が受けられるのですが、NISA口座ではこの恩恵が受けられません。
株式売却等にかかる税率は約20%ですので、課税口座であったなら5万円弱の損失に対して概算で1万円程度の節税効果が受けられたはずですが、今回はNISA口座での取引であったため、そのような恩恵が受けられませんでした。

NISAはもうかったときは非課税でうれしいのですが、損をしたときには税務上のデメリットがある点には注意が必要ですね。

NISAでの目標達成への道

最後に、現在の私のNISAでの目標と、その進捗状況について示しておきたいと思います。

現在の私のNISAでの目標は、手数料差引後の累計利益で300万円を突破することです。

しかし、2022年に入ってから6月までの運用成績は約26万円の損失で、2022年6月までの累計の運用成績では累計利益が約176万円程度まで減少してしまいました。

当面の間、株式相場全体は厳しい環境が続いていきそうで、簡単に巻き返せるような状況ではないのかもしれませんが、しぶとく損失をおさえつつ、何とか利益にもっていきたいと意気込んでおります。
みなさんも、どうか私を応援してください!!!

以上、公認会計士KYでした!!
少々長くなってしまいましたが、投資初心者の方にとっても参考になるような事例が少しでもあったならうれしいです。
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!