ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。
今回の記事では、私の2024年9月時点のNISA口座での全資産や運用成績、直近の取引等の履歴などを公開させてもらいますね。
2024年からNISA(少額投資非課税制度)が大幅に拡充された「新しいNISA」がスタートしていて、2014年からNISA口座での投資を続けている私も少し投資内容を変更していたりします。
また、2024年の日本の株式相場全体は当初は非常に好調で、3月に日経平均株価が1989年のバブル時代の最高値を上回り、40,000円を超える史上最高値をつけ、7月上旬には42,000円を超えるさらなる史上最高値をつけたのですが、7月31日の日銀金融政策決定会合での利上げや、その後の総裁発言などの影響から、8月5日に日経平均株価の下げ幅が過去最大となり(安値は31,000円台)、令和版ブラックマンデーといわれるなど、日本の株式相場全体は極めて不安定な状態に陥ってきています。
そのような中で、私のNISA口座での全資産や運用成績はどうだったのでしょうか?
2024年9月時点でのNISA口座の全資産
相変わらずマニアックすぎる資産内容
私の2024年9月末時点のNISA口座における全資産は次のようになっています。
我ながら相変わらずマニアックすぎる資産内容ですね。
これをみて「何をやっているのか、さっぱりわからないなぁ」と思われた投資初心者の方、大丈夫ですよ。
やっていることがマニアックすぎて、そう思われるのが正常ですし、たとえ投資経験が豊富な上級者でも「みたことがない個別銘柄ばっかり」と思われる方がほとんどのような気がしますので。
ここではザックリと投資した金融商品が2024年9月時点で次のようになっていることがつかめれば十分です。
- トータル…475万円
- 日本株…310万円
- 投資信託…121万円
- ETF/ETN…44万円
念のためフォローをしておきますと、私のようにマニアックなことをしなければ投資でもうけることはできないってわけではないと思っていますので、安心してくださいね。
私なりにNISAという非課税制度を最大限活用しようと考えて行動した結果、こんな感じになっちゃったんですよね。
今回の記事では深掘りしませんが、2014年から2023年にかけての10年間における私のNISA口座での投資の方向性についてまとめた記事がありますので、大枠についてはそちらで確認してもらえればと思います。
なお、まだ9か月なのですが、2024年からは、次の記事のように「新しいNISA」を活用する計画としていて、今のところ、大枠としてはその計画のとおりに行動していますね。
また、「投資信託」はいいとして、「ETF」「ETN」については何それって方も多いかもしれませんので、ちょっと用語解説をしておきますね。
少しややこしいかもしれませんが、次のような感じです。
- 「投資信託」:投資家から集めた資金(=投資家が購入した資金)で運用会社が運用してその成果を還元する金融商品。
- 「ETF」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる投資信託。
- 「ETN」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる債券で、発行する金融機関がその信用力をもとに価格が特定の指標に連動することを保証するもの。
一覧表の見方についての説明
念のため、一覧表の見方についても説明しておきますね。
水色と白のパートは2024年9月末時点の資産の状態をあらわしていて、緑と黄色のパートが前年末、今回でいうと2023年12月末時点からの変動をあらわしています。
水色と白のパートの最も右側の「時点価額」が2024年9月末時点の時価による金額で、「取得費/当初価額」というのが基本的には金融商品を買付けたときの金額になります(例外あり)。そして、これらの差額が「評価損益」になります。
なお、例外とは、(2023年までの一般)NISAでは「ロールオーバー」といって、非課税期間が終了したときに新しい年の非課税枠を利用することで非課税を継続することが選択可能だったのですが、その際に「取得費/当初価額」がそのときの時価の金額に置き換わるケースなどのことを指しています。
緑と黄色のパートですが、「株/口数」に注目すると、完全ではないのですが、売買などによって変動していることがわかります。買付けのみ、売却のみならわかりやすいのですが、両方ある場合は差引の数字(ゼロもありうる)になるなど、これだけでは判断できないこともあります。
2024年9月時点のNISA口座での運用成績
2024年9月までの累計の運用成績
NISAがスタートした2014年から2024年9月までのNISA口座での運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 7,741,277 円
- 総回収額(手数料差引後) 5,452,257 円
- 純投資額 2,289,020 円
- ポジション時価総額 4,747,327 円
- 累計利益(手数料差引後) 2,458,307 円
ザックリというと、金融商品を774万円分買付けて、売却や配当などで545万円ほど回収したところ、実質的な手出しが229万円程度になっています。
そして、2024年9月末時点で保有している金融商品の時価の総額が475万円ですので、だいたい246万円程度もうかっていることになります。
2024年1月から9月までの運用成績
2024年の1月から9月までの運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 1,278,000 円
- 総回収額(手数料差引後) 778,262 円
- 純投資額 499,738 円
- ポジション時価総額 724,448 円
- 累計利益(手数料差引後) 224,710 円
金融商品を買付けたのが128万円なのに対して、回収が78万円ですので、この期間では実質的に50万円ほど投資したことになります。
実質的な投資金額が50万円だったのに対して、2024年9月末時点で保有している金融商品の時価の総額が2023年末時点から72万円増加していて、2024年1月から9月までで22万円ほどもうかっています。
もっとも、2024年の1月から6月までのもうけが約46万円でしたので、7月から9月までのみでは約23万円ほど損をしていることになるんですけどね。
2024年7月から9月までのNISA口座での取引等の履歴
2024年7月から9月までの間にNISA口座でどのような取引をしていたのかについて次の表にまとめてみました。
つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
まず、2024年から「新しいNISA」のつみたて投資枠で2本の投資信託の毎月「積立投資」を始めたのですが、これを継続しています。
- 「積立投資」:「累積投資」や「ドル・コスト平均法」とも。同一の金融商品を一定期間ごとに一定額購入し続ける投資方法のこと。購入金額を固定することによって、金融商品の単価が安いときは多くの数量を購入するのに対して、高いときには少ない数量しか購入しないため、結果として平均購入単価が下がることが多くなる効果が見込めるとされる手法。
これは、私が2024年から「新しいNISA」を次のように活用していこうと計画していたものを実行に移したものです。
- 成長投資枠でトータル1,200万円まで日本株を買付け
- つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
楽天RVバラ均等(正式名称は「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」)、SBI雪だるま世界(正式名称は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」)が、新しく「積立投資」を始めた投資信託になるのですが、詳細についてまとめた記事がありますので、興味のある方はこちらをチェックしてみてくださいね。
なお、「新しいNISA」のつみたて投資枠で2本の投資信託の毎月「積立投資」を始めるのと同時に、2023年12月まで継続していたJPMワ・CBと三井住友DSベトナム(正式名称は「ベトナム株式ファンド」)の毎月「積立投資」を停止しています。
ETFと「積立投資」していた投資信託の売却
次に、2024年7月にETFの野村白金(1682)と「積立投資」していた三菱UFJeS先債(正式名称は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」)という投資信託を売却しています。
ETFの野村白金(1682)の売却
ETFの野村白金(1682)については、2024年6月に、運用会社である野村アセットマネジメントから、信託終了(繰上償還)等に関する書面決議手続のお知らせが郵送されてきて、ETFの資産規模が小さくなってしまったため、ETFの運用を終了させるための書面決議をするとのことでした。
そのお知らせによると、書面決議は7月18日に行われて、そこで可決されたら8月20日に運用を終了させ、繰上償還するというものでしたが、私は早々に見切りをつけて、ずっと前の7月8日に市場(証券取引所)で売却しちゃっていますね。
ちなみに、7月18日の書面決議で可決されて、本当に8月20日に運用終了となり、繰上償還されたみたいです。
ETFの野村白金(1682)は、2021年に当初は金価格に連動するETFを買付けようと考えていたところ、金価格のチャート形状が芳しくなく、下落していきそうだったため、代替的に買付けてみたものでしたが、繰上償還にはビックリさせられたものの、最終的にトータルで多少の利益になったのはよかったと思います。
クレジットカード積立のキャンペーン狙いで「積立投資」していた投資信託の売却
三菱UFJeS先債は、2024年5月から、クレジットカード積立のキャンペーン狙いで「積立投資」を始めたばかりの投資信託になります。
狙いとしては、私がNISA口座の金融機関変更で2024年からNISA口座での取引をしているマネックス証券で、かなりお得なキャンペーンを実施していたので、その恩恵を最大限ゲットしようとしたものになるのですが、為替相場が大きく円高方向に動いた場合には、容易にキャンペーンによる恩恵を超える損失をだしてしまうようなこともあるとも考えていました。
2024年7月の上旬までは為替相場はドル/円で161円台の円安水準でしたが、そこから7月31日の日銀金融政策決定会合での利上げや、その後の総裁発言などの影響で、急速に円高が進み、8月上旬には141円台、9月中旬には一時的に139円台の円高水準となってしまったことから、本当に危ないところでしたね。
私はそのようなことになる前の7月23日に三菱UFJeS先債をすべて売却することができましたので、投資信託の売買自体でも損失をだすことはなく、わずかながらでも利益を確保することができて助かりましたが、今後は余計なリスクはとらないようにしたいと思います。
なお、私が、2024年5月から、クレジットカード積立のキャンペーン狙いで、三菱UFJeS先債の「積立投資」を始めた理由等の詳細を知りたい方はコチラから確認してみてくださいね。
日経平均株価の下げ幅が過去最大となったタイミングで株式銘柄を2銘柄買付け
さらに、日経平均株価の下げ幅が過去最大となった2024年8月5日に日本株式でシルバーライフ(9262)という株式銘柄を、その2日後の8月7日にブロードバンドセキュリティ(4398)という株式銘柄を新しく買付けています。
シルバーライフ(9262)は、高齢者施設向け配食サービスのフランチャイズチェーンを運営している会社になります。
将来的にも高齢者施設の増加が継続すること、また、高齢者施設においても冷凍食材を中心とした配食サービスの外部委託へのシフトがさらに進んでいくことが期待できることから、投資してみることにしました。
ブロードバンドセキュリティ(4398)は、サイバーセキュリティ専業で、監査・コンサルや脆弱性診断、情報漏洩対策などのサービスを提供している会社です。
サイバーセキュリティの分野では、日本でもサイバー攻撃が高度化するとともに増加していて、それらの対策の必要性が社会的に広く認識されてきており、将来的にも社会的なニーズの拡大が見込まれることから、業績の成長に期待して投資してみることにしました。
どちらも以前から注目していた会社で、7月31日の日銀金融政策決定会合での利上げや、その後の総裁発言などの影響から、8月5日に日経平均株価の下げ幅が過去最大となるなど、日本の株式相場全体が大暴落となったタイミングで、株価が大幅に下落したところで買付けることができたのには、ある程度は満足しています。
もっとも、どちらの会社もなのですが、その後の決算発表は増収増益基調のまずまずの内容だったものの、株主や投資家の期待ほどではなかったようで、そこから株価の調子を崩しているのがちょっと心配なんですよね。
NISAでの目標達成への道
最後に、現在の私のNISAでの目標と、その進捗状況について示しておきたいと思います。
現在の私のNISAでの目標は、手数料差引後の累計利益で300万円を突破することです。
2023年、2024年と、日本の株式相場全体が好調だったこともあって、私のNISA口座のポジションもまずまずの好パフォーマンスとなっていたのですが、日銀金融政策決定会合で利上げ等があった2024年7月末頃から日本の株式相場全体が不安定な状態となってしまったことから、目標達成までにあと54万円というところまで後退してしまいました。
(買付けは)2023年までの一般NISAは2014年にスタートしてから10年で一区切りとなりましたが、2024年には大幅に拡充された「新しいNISA」が始まっています。
私のNISA口座のポジションについては、2023年半ばからと同様、2024年半ばからも失速してきてはいますが、ここから反転して累計利益300万円を達成したいと考えています。
目標達成に向けて、私を応援してもらえるとうれしいですね!!!
以上、公認会計士KYでした!!
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!