ごきげんよう!元証券ディーラーの公認会計士KYです。
今回の記事では、私の2025年3月時点のNISA口座での全資産や運用成績、直近の取引等の履歴などを公開させてもらいますね。
四半期末の3月31日は、トランプ関税による暴落の初動で、日経平均株価が1,500円超の大幅下落となり、4月に入ってからさらに下落を続けていくのですが、ちょうどその初動のタイミングで、私のNISA口座での全資産や運用成績はどのような感じだったのでしょうか?
2025年3月時点でのNISA口座の全資産
相変わらずマニアックすぎる資産内容
私の2025年3月末時点のNISA口座における全資産は次のようになっています。

我ながら相変わらずマニアックすぎる資産内容ですね。
これをみて「何をやっているのか、さっぱりわからないなぁ」と思われた投資初心者の方、大丈夫ですよ。
やっていることがマニアックすぎて、そう思われるのが正常ですし、たとえ投資経験が豊富な上級者でも「みたことがない個別銘柄ばっかり」と思われる方がほとんどのような気がしますので。
ここではザックリと投資した金融商品が2025年3月時点で次のようになっていることがつかめれば十分です。
- トータル…512万円
- 日本株…351万円
- 投資信託…144万円
- ETF/ETN…17万円
念のためフォローをしておきますと、私のようにマニアックなことをしなければ投資でもうけることはできないってわけではないと思っていますので、安心してくださいね。
私なりにNISAという非課税制度を最大限活用しようと考えて行動した結果、こんな感じになっちゃったんですよね。
今回の記事では深掘りしませんが、2014年から2023年にかけての10年間における私のNISA口座での投資の方向性についてまとめた記事がありますので、大枠についてはそちらで確認してもらえればと思います。
なお、まだ1年ちょっとなのですが、2024年からは、次の記事のように「新しいNISA」を活用する計画としていて、今のところ、大枠としてはその計画のとおりに行動していますね。
また、「投資信託」はいいとして、「ETF」「ETN」については何それって方も多いかもしれませんので、ちょっと用語解説をしておきますね。
少しややこしいかもしれませんが、次のような感じです。
- 「投資信託」:投資家から集めた資金(=投資家が購入した資金)で運用会社が運用してその成果を還元する金融商品。
- 「ETF」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる投資信託。
- 「ETN」:証券取引所に上場され、株式のように売買ができる債券で、発行する金融機関がその信用力をもとに価格が特定の指標に連動することを保証するもの。
一覧表の見方についての説明
念のため、一覧表の見方についても説明しておきますね。
水色と白のパートは2025年3月末時点の資産の状態をあらわしていて、緑と黄色のパートが前年末、今回でいうと2024年12月末時点からの変動をあらわしています。
水色と白のパートの最も右側の「時点価額」が2025年3月末時点の時価による金額で、「取得費/当初価額」というのが基本的には金融商品を買付けたときの金額になります(例外あり)。そして、これらの差額が「評価損益」になります。
なお、例外とは、(2023年までの一般)NISAでは「ロールオーバー」といって、非課税期間が終了したときに新しい年の非課税枠を利用することで非課税を継続することが選択可能だったのですが、その際に「取得費/当初価額」がそのときの時価の金額に置き換わるケースなどのことを指しています。
緑と黄色のパートですが、「株/口数」に注目すると、完全ではないのですが、売買などによって変動していることがわかります。買付けのみ、売却のみならわかりやすいのですが、両方ある場合は差引の数字(ゼロもありうる)になるなど、これだけでは判断できないこともあります。
2025年3月時点のNISA口座での運用成績
2025年3月までの累計の運用成績
NISAがスタートした2014年から2025年3月までのNISA口座での運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 9,024,877 円
- 総回収額(手数料差引後) 6,579,768 円
- 純投資額 2,445,109 円
- ポジション時価総額 5,116,167 円
- 累計利益(手数料差引後) 2,671,058 円
ザックリというと、金融商品を902万円分買付けて、売却や配当などで658万円ほど回収したところ、実質的な手出しが245万円程度になっています。
そして、2025年3月末時点で保有している金融商品の時価の総額が512万円ですので、だいたい267万円程度もうかっていることになります。
2025年1月から3月までの運用成績
2025年の1月から3月までの運用成績は次のようになっています。
- 総投資額 1,133,600 円
- 総回収額(手数料差引後) 874,211 円
- 純投資額 259,389 円
- ポジション時価総額 217,284 円
- 累計利益(手数料差引後) ▲42,105 円
金融商品を買付けたのが113万円なのに対して、回収が87万円ですので、この期間では実質的に26万円ほど投資したことになります。
実質的な投資金額が26万円だったのに対して、2025年3月末時点で保有している金融商品の時価の総額が2024年末時点から22万円しか増加しておらず、2025年1月から3月まででは4万円ほどの損失となっています。
2025年1月から3月までのNISA口座での取引等の履歴
2025年1月から3月までの間にNISA口座でどのような取引をしていたのかについて次の表にまとめてみました。

NISA口座から特定口座への移管
まず、日本株式の4銘柄、具体的にはcotta(3359)、ソフトマックス(3671)、ポート(7047)、プラッツ(7813)の他、ETFの野村インド株(1678)、投資信託のJPMワ・CB(正式名称は「JPMワールド・CB・オープン」)について、NISA口座で買付けた金融商品の非課税期間終了に伴い「特定口座」へ移管されており、(「税務上の買付金額」が時価に置き換わるとともに)評価損益が確定しています。
- 「特定口座」:上場株式等の譲渡益課税等について、個人投資家の申告・納税手続を簡素化するための口座制度。あらかじめ証券会社へ特定口座の申込をすることにより、上場株式等の譲渡益課税等について、証券会社が損益の計算を行い「特定口座年間取引報告書」を交付してくれるようになり、さらに「源泉徴収あり」を選択することにより、証券会社が納税まで行い税務申告を不要とすることもできます。
つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
次に、2024年から「新しいNISA」のつみたて投資枠で2本の投資信託の毎月「積立投資」を始めたのですが、これを継続しています。
- 「積立投資」:「累積投資」や「ドル・コスト平均法」とも。同一の金融商品を一定期間ごとに一定額購入し続ける投資方法のこと。購入金額を固定することによって、金融商品の単価が安いときは多くの数量を購入するのに対して、高いときには少ない数量しか購入しないため、結果として平均購入単価が下がることが多くなる効果が見込めるとされる手法。
これは、私が2024年から「新しいNISA」を次のように活用していこうと計画していたものを実行に移したものです。
- 成長投資枠でトータル1,200万円まで日本株を買付け
- つみたて投資枠で資産分散の効果を検証するための実証実験
楽天RVバラ均等(正式名称は「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」)、SBI雪だるま世界(正式名称は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」)が、新しく「積立投資」を始めた投資信託になるのですが、詳細についてまとめた記事がありますので、興味のある方はこちらをチェックしてみてくださいね。
新しく株式銘柄を3銘柄買付け
また、2025年3月に日本株式を3銘柄ほど、新しく買付けています。
投資の世界では、明確な理由や根拠があるわけではないものの、それなりの確度で観測される経験則や規則性のことを「アノマリー」というのですが、日本の株式相場全体には「2月末頃から3月中旬にかけて株価が安いことが多い。」といった「アノマリー」があって、私は2月や3月に株式を買付けることが多いです。
まあ、今年、2025年に関していうと、3月31日がトランプ関税による暴落の初動で、4月に入ってから日本の株式相場全体もさらに大きく下落を続けているような状況ですので、大失敗だったのですが、興味を持たれた方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
共栄セキュリティーサービス(7058)
さて、ここからは新しく買付けた日本株式の3銘柄について、簡単にですが、紹介させてもらいますね。
共栄セキュリティーサービス(7058)は、警備員による警備等のサービスを提供してる会社です。
ここ数年、SNS経由の「闇バイト」といった物騒なニュースが話題になることが多く、このような警備に対する需要が拡大していくのではないかと想定されることと、この会社はM&A(企業買収)に積極的で、M&A(企業買収)等も駆使した事業拡大が期待できることから、投資してみることにしました。
ロジザード(4391)
ロジザード(4391)は、倉庫の在庫管理システムをクラウドで提供している会社で、アパレル向けに強く、ネット通販等に事業拡大を図っているみたいです。
倉庫の在庫管理システムということで、もともと、ネット通販等のECが拡大していく中、事業成長が期待できると思っていたのですが、直近(2025年6月期第2四半期)の2月14日の決算発表でも、順調な業績の拡大が確認できましたので、投資してみることにしました。
ユナイトアンドグロウ(4486)
ユナイトアンドグロウ(4486)は、シェアード・エンジニアリング事業という、中小企業向けにIT人材と知識を提供している会社です。
規模やコストの関係で、中小企業ではなかなか正社員として配置できない、情報システム部門の専門人材をそろえつつ、数多くの中小企業に対して、必要な分だけシェアするかたちで(正社員を1人雇うより安く)そのような情報システム部門の専門人材によるITサービスを提供するといった、ちょっと面白い会社になります。
現在は、中小企業でも、ITの活用や情報セキュリティの対策等が必要不可欠ですが、規模やコストの関係で、情報システム部門の専門人材を確保するのが難しいようなケースもあるかと思います。
そのようなイメージから、ユナイトアンドグロウ(4486)のシェアード・エンジニアリング事業は、社会的な課題解決にも貢献しながら、拡大していく可能性が高い事業なのではないかと期待して、投資してみることにしました。
配当金や株主優待などの株主還元をゲット
この他、3月に配当金で22,000円を、株主優待で8,000円相当をゲットしています。
私は配当金等の株主還元にはそれほど期待していなかったのですが、やっぱり色々ともらえるとうれしいものですね。
東証の市場再編や上場会社に対する「資本コストや株価を意識した経営の実現」に向けた要請などもあって、上場会社全体として株主還元に力を入れる会社が増えたことなどが貢献してくれたのだと思います。
実際に私の保有株でも、配当金を増やす会社が多くなっていますよ。
NISAでの目標達成への道
最後に、現在の私のNISAでの目標と、その進捗状況について示しておきたいと思います。
現在の私のNISAでの目標は、手数料差引後の累計利益で300万円を突破することです。
私は2025年3月に日本株式を3銘柄も買付けたのですが、その月末の3月31日がトランプ関税による暴落の初動で、日本の株式相場全体も4月に入ってからさらに大きく下落を続けているような状況です。
私のNISA口座のポジションについても、3月31日時点では、トランプ関税による暴落の影響はまだ大きくなく、目標の累計利益300万円まで、あと一歩というところでとどまってくれてはいましたが、4月に入ってからはかなり大きく累計利益を減少させてしまっています。
先行きに関してはかなり不安があるといわざるをえませんが、目標達成に向けて、私を応援してもらえるとうれしいですね!!!
以上、公認会計士KYでした!!
みなさんが最高の相場に巡り合えますように!